看護師の悩み 人間関係の問題と解決方法

女性中心の職場ということもあり、複雑になりがちな看護師の人間関係。やはり多くの方がこれに悩んで退職を決意します。
中には、「ただのいじめ」としか表現できないほどの陰険な事例が次々とありました。

看護師の方々の実際にあった体験談と解決方法を参考にして対処の仕方を考えていきましょう。

新卒看護師へのイジメとその解決方法

イジメの常套手段である無視も、あらゆる病院で日常茶飯事に行われています。
特に新人ナースに対してはその傾向は顕著に表れます。ここからは、その象徴的な実例と解決するためにとった方法を解説していきます。

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<20代 病棟勤務>
働き始め3ヶ月が過ぎましたが、医務室で他のナースから明らかに仲間はずれにされています。

具体的には、出勤の時に私が挨拶をしても返事を返してはもらえませんが、すぐ次に他の誰かが出勤した際に挨拶をすると、皆、一斉に挨拶を返しています(けして、私の声が小さいわけではありません)。

また、休憩中にみんなが一つの話題で盛り上がってる時に、私もその会話に入ろうとして少し相槌をうっただけで急に話題を変えられてしまったり。。

それだけならまだ耐えれるのですが、最近は、それもさらにエスカレートしてきて、患者さんの容態が急変した事を伝えた際も無視されてしまい、その後「ハッキリ言わないとわからないじゃないっ!」と、みんなの前で怒鳴られてしまうことまでありました(これも最初にハッキリ伝えていますが、とにかくショックでした)。

仕事自体には誇りを持っていて頑張りたい気持ちはあるのですが(優しい患者さんもたくさんいます・・)、最近では、出勤前に必ず胃が痛くなってしまい続けて行く自信がありません。。

解決方法

看護師解決
当時、タイミング良く看護師長との面談があったので、思い切って看護師長に全てを話して相談しました(それにより問題が大きくなることの不安ももちろんありましたが)。

しかし予想通りと言いますか、残念なことに「被害妄想じゃないか?」とか「あなたにも原因がある」などと言われてしまい、うまく取り合ってもらえせんでした。
また、多分それをキッカケに、私一人に対しての風当たりがエスカレートしていったのと、精神的にももう限界だと思ったので、思い切って退職を決意して他の病院に移ることにしました。

退職時には、他の看護師さんからはもちろん看護師長からも散々嫌味を言われましたが、辞めると決意してからはそれらは全く気になりませんでした。

現在はクリニック勤務に移り、そちらでお世話になっています。
ここは職場の皆の仲もとても良く「全員が大人」という感じがして居心地がいいです。
仕事もとても丁寧に教えてもらえるので、一生懸命やってそれに応えたいという気持ちも強く出てきました。

今考えれば、前の職場はとても異常だったと思いますが、しかし当時はそれをおかしいと思うことが出来ませんでした。(こういうものなのだと諦めていたわけでもなく、嫌われたらどうしよう、、という気持ちだけでいっぱいいっぱいでした。)

結果、職場への距離は家から少しだけ遠くなりましたが、給料も変わらず(むしろほんの少しだけですが上がりました)、こんな事なら早く辞めていれば良かったなぁと。。。思っています。

今、同じような境遇で悩んでいるなら、それを当たり前だと諦めずに、自分に合った新しい環境を探してそこから脱出する勇気を持つこともとても大事だとおもいます。

解説

この実例の様に、もともとそこで働いている看護師が徒党を組んで、新人ナース一人に対して集団でいじめるというケースはけして珍しい事ではありません。

またこういったケースの根本的な原因は、イジメの発端となっている首謀者ではなく、多くの場合、病院の管理体制の不備に問題があります。
つまり、仮にその首謀者が病院を去ったとしても、第二、第三の首謀者が現れるということになり、根本的な解決は未来永劫訪れません。(しかも、こういったイジメの発端となる人間というのは、往々にして古株のベテラン看護師になる為、病院を去る可能性もとても低いです)

この看護師さんのように、上司に部下の人間関係などの問題を解決できる能力がないと判断したなら、素早くその職場を去って、新たにあなたが働いやすい病院を探すのがベストです。

また幸運な事に、現在どの病院も深刻な看護師不足に陥っており、多くの病院で引く手あまたの状況です。

つまり、そのような質の低い病院でストレスを貯めなくても、あなたに最適で働きやすい病院に再就職することは思った以上に簡単に実現できるということ。

しかし、ここでなにより重要となるのが、自分に適した働きやすい病院を見つけることということです。

ここからは、自分に最適な病院の見つけ方を解説していきますので、それを参考に慎重に選んで、同じ失敗を繰り返さないようにしましょう。